2023年4月19日水曜日

井戸水再生 その2

 前回は羽根車の固着を解消し、浅井戸用ポンプの修復に成功しましたが、この段階では黄色いタンクに溜まっている過去の井戸水を配水しているにすぎず、新たな井戸水を汲み揚げている訳ではありません。

 ドリームランドの井戸水用ポンプシステムのイメージ図は下記のとおりです。

 まず、(1)の深井戸用水中ポンプで、井戸水(地下水)を地中から汲み揚げ、(2)のタンクに溜めます。

 次に、(3)の浅井戸用ポンプで(2)のタンクに溜められた井戸水を水道設備まで配水します。

 ですから、井戸水を直接汲み揚げている(1)の深井戸用水中ポンプが正常に稼働しなければ黄色いタンクに溜まっている過去の井戸水を使い切った時点で水道設備は宝の持ち腐れとなってしまいます。

 

 深井戸用水中ポンプは小屋の左外に設置されています。

 水中ポンプという名のごとく、このパイプを通って10m以上の深さにある地下水の水脈にポンプ本体は存在しているはずですので地上に設置されている浅井戸用ポンプのように簡単にはメンテができません。

 当然のことですが、深井戸用水中ポンプも浅井戸用ポンプもメーカーさんはメーカーメンテを基本としており、個人のメンテや修理は、すべて自己責任となってしまいます。

 小屋の内部の黄色いタンクの横の壁には深井戸用水中ポンプの制御盤がついていました。

 ランプは点灯しているので深井戸用水中ポンプのシステムは生きているぽいです。

 さらに、タンクの大きな蓋の横のコードが繋がっている黒い小さな蓋をよく見ると蓋の下に水位センサーがついていました。

 もし深井戸用水中ポンプが生きていれば、この水位センサーでタンクの水が少なくなったことを感知して、井戸水をタンクに汲み揚げるはずです。

 そこで、主電源をONにして、この水位センサーを持ち上げ疑似的に水位が低くなったとシステムを勘違いさせることにしました、

 するとどうでしょう。

 グオーンというような低い唸り声が聞こえてきます。

 しめた、深井戸用水中ポンプは生きているのでは ・・・ と思いましたが、

 長い、実に長い時間のように感じられたこの間、ただただ低い唸り声聞が聞こえ何事も起きませんでした。

 ・・・ 

 やっぱ、無理か。ダウンロードした類型の取説には長期間使用しなかった場合はモーター等が動きにくくなっているため、メーカーメンテを受けて稼働するよう記載されていました。

 浅井戸用ポンプのように羽根車が固着していたら動かないでしょうし、その場合は地下十数メートルからポンプを引き上げ修理する必要があります。

 無理っぽいなと感じ、主電源をOFFにしようかと思ったその時です。

 低い唸り声が、ガボガボというような音に変化し、次の瞬間、赤茶けた水が一気にタンクに流れ落ちてきました。

 やりました、深井戸用水中ポンプ、生きています。\(^o^)/

 感無量で暫く赤茶けた水を見ていましたが、徐々に色が薄くなっていくのが分かりました。

 センサーを元に戻すと水位を感知し自動で深井戸用水中ポンプが停止することも確認できました。

 主電源を落とし、タンクのドレイン(排水口)を開放し、大まかなタンク内の清掃をすることにしました。

 タンクの底には、7年以上前からの砂や泥が結構溜まっていました。

 深井戸用水中ポンプを起動し、赤みが薄くなってきた井戸水を要所要所で加えてタンク内の砂や泥を何度も何度もドレインから流し出しました。

 狭いポンプ小屋の中で汗を噴き出しながら奮闘すること小一時間、タンクの底がしっかりと見えるようになりました。

 深井戸用水中ポンプからの井戸水も随分透明度が出てきましたので、センサーが感知してモーターが止まるまで井戸水を溜めてみました。

 ドリームランドの井戸水用ポンプシステムは7年ぶりに稼働することとなり、今度こそ夏の暑い時期も庭の植物たちに、たっぷりと水を与えられるでしょう。ヽ(^。^)ノ

 ・・・ と思ったのですが、さにあらず。

 庭にある9か所の水道設備のうち4か所の蛇口が固まっていて回せないのです。

 一難去ってまた一難、今度は全ての蛇口を点検し、固まって動かない蛇口を分解し、さび止め潤滑スプレーを吹きかけて回りました。

 どうやら、1回だけでは水栓スピンドルは回せないようですので日を改め複数回実行し、それでも回せない場合は強硬手段に、更にダメなら蛇口の交換を検討する必要がありそうです。

 

 

 

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